初めてのお月見
勿論ワッチのみですけどね。。。
もう10年位前だろうか、JH0ISW皆川さんがEMEに挑戦するとか言って
大型のアンテナやアンプに力を注いでいた時期があった。
開局以来のお付き合いで、色々お手本にさせていただいていたり、FAX
やパケットなどにいち早く興味をもたれて誘われて一緒にやったりしたこ
ともあったけど、さすがにEMEと言うカテゴリーの特異性にはついていけ
なかった。メンテナンスの大変そうな大型アンテナ、真空管のアンプは
不器用な俺にはまったく手の届かない領域で、おまけに当時は殆どがSKD
によるQSOで、これが一番萌えられない原因だった。
ところが近年、WSJTと言うPCで解析する通信方法が出現して激ヨワの
信号をも通信可能な領域まで押し上げたのである。信じられないが50Wに
スタックがあればEMEが可能(相手の設備に頼ることになるのでかなり相
手は限定されるが)になった。
以前は新しいことをやるのにそんなに疑問は持たなかったけど、最近
は頭が固くなったのか、色々と自分の中でイチャモンをつけてはそう言
う方向に進むのに億劫になっている傾向があった。
WSJTについては大きく2つの点で納得出来ないことがあった。
一つは、耳で聞こえない信号を解析して文字が浮かぶということ。
二つ目は、それと関連するがコールサイン辞書である。
一つ目は読んで字の如くだが、以前6mの地上波で簡単なテストはし
たことがあった。距離がもう少し遠ければ成果があったかもしれないけ
ど残念ながら聞こえないほど絞り込む所までは行かなかった。状態がよ
ければ-20dB前後でも耳で聞こえたように思う。もっと弱い信号だと聞こ
えなくても文字で出るそうだが、目の当たりにしないと信じられないな
とずっと思っていた。
もう一つはcall3.txtと言うコールサイン辞書である。猛者は頼る事を
嫌ってこの辞書を削除して挑んでいるそうだが、聞こえないような弱い
信号を解析するのに、登録されたコールサインから引っ張ってくる場合
がある。過去に挑戦した時にはやはり時間的にありえない方向のコール
がでて、これは俺の設備では無理だ。。。と思っていた。
何人かでチャットしながらワッチ。
一番最初に聞こえたのはJM1WBB局のQSOの様子。耳でも聞こえている。
だが画面には何も映らない。一つづつ設定を直して行って聞いてみる。
映った!と思ったら北米のコールサイン。今は時間的に西に沈もうとし
ていてウィンドーとしてはEuだ。またこれか。。。とcall3.txtを一瞬う
らめしく思う。
JT65のチャットボードを眺めたり、取りあえず聞こえているWBB局の信
号を聞きながらローテータを動かしていると"YU7AA"と文字が出た。
やった!初めて受信出来た。でもまだcall3.txtに頼っているんだろな
と言う思いは払拭出来なかった。
WBB局のQSOをワッチしながら数局受信。
今度はJT65のチャットボードでアナウンスしている周波数にあわせて
聞いてみる。ZS2GKが受信出来た。おお、少しづつ慣れてきたか?
そして、call3.txtに頼らない受信と実感出来たのはやはりWBB局のQSO
を聞いていた時だった。いきなり画面に SAYONARA 73 と映ったのである。
通常1分毎に互い違いに送信しあうので行を数えればどちらが送信し
たかが判る。その行はWBB局じゃない方のシーケンスだった。これがほん
とに月からの電波を受信していると言う実感の決め手になった。
受信出来てみればそれなりに面白い。もう少しやってみようか。。
#うちのアンテナ(CD 2x213)は衛星をやるのに仰角をつけてある。
速い衛星を追いかけているのでは20度前後が一番強いように思って
いたが、月に向けている感覚ではだいたい10度前後らしい。的が遠い
方がより正確に向いていなければ当たらないわけで。。
まぁ上に向いていると地上波は反射が使えないので中途半端。衛星も
月もローブの出ている角度以外は使えないので近いうちに仰角断行しな
くてはなるまい。。。