Jun 15, 2006
やさしくて、さびしい。。。
仕事の用事でとある家へ行ったときのこと。 そこの家には小さい犬がいた。柴犬の仲間かな。2~3歳の小柄な犬だ。 ここ最近見ないようだが。。。小屋も庭の端っこに寄せてある。 今日も玄関まで歩いていくと背後からふくらはぎのあたりに何かが衝 突した。「どしっ」と言う衝撃があり振り向く。犬だったらこの場合結 構噛み付いてくる場合があるからだ。 しかしぶつかった主を見てびっくり。丸々と太ったウサギだった。 へぇぇ、この家ウサギも飼ってんのか。。ちょっと離れたところから こちらを見ていたのでしゃがんで「おいで~」とか手を出したらひょこ っとこちらに走ってきて、ひとの股の下に入った。か、かわぇぇ。。。 どれ、と立ち上がると後ろ足で立ち、前足をズボンのすそを挟むよう にしてすり合わせている。何かの合図なのか? とりあえず紐もついてないし、このままだと表の道路に出るかもしれ ない。家の人に知らせなくちゃ。。。と歩き出すと、片足にうさぽんがしが みついたまま。。。後ろ足だけ出歩いてくっついてくる。 その様子を、ガラスの向こうでバーチャンが「あら」と言う表情で見 ていた。 すみませんねぇ。。。と言いながらバーチャンは窓を開けて「天気だ すけ、外出してたんだろもね」と。 「ずいぶんなついてますねぇ」と言うと「家の人と間違ってるんさ。 抱いてくれつってあまえてるんだがね」との事。へぇ?と抱き上げると 最初こそ少し震えていたものの、抱かれるままになっている。。。いや、 ほんとにかわええな。。 「阿賀の土手でひろったんだがね」と。捨て猫じゃなくて捨てウサギ? バーチャンに渡すと、ホント嫌がらずに抱かれている。普通のウサギ もこんなになつくのかな。。 「そういえば、いぬどうしたね?」と聞いた。 するとバーチャンは、涙なくしては語れない愛犬悲話をとうとうと語 り始める。どうやら体がもともと丈夫ではなかったらしいが、予防接種 に言ってすぐ死んだので、予防接種のせいだと思っているらしい(実際 そうかもしれない) ウサギも拾ってきて育てるくらいだから、犬も相当に可愛がっていた らしい。。。それにしても普段誰も喋る相手がいないのだろうか、真剣 に語っているのでなかなか「んじゃこれで」と言うわけにも行かず相槌を うちつつ時間を気にしていた。 確かここの家はだいぶ前にも犬を飼っていた。 ウサギも死んでしまったら、また犬を飼うのかな。やさしいが、少し さびしいバーチャンだった。。。
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